バカ正直な高校生といきなり不良の高校生

おれは琴似工業高校電子科出身だ。
1年の時、たまたままぐれで成績が良かったので2年で学級委員になった。
琴似工業の成績優秀なんて全然たかが知れているという事を誤解のないよう付け加えておく。

2年生と言えば修学旅行だ。
気の合った同士でグループを組みグループ行動。
おれは当然オタクチーム。

旅行初日の事だ。
奈良の旅館の部屋に着いたとたん、秋ひとみ好きのタケシがいきなりモヤ(たばこ)を吸いだした。
おいおい、もう吸うのかよ・・。
運悪く担任に現行犯で見つかり、タケシはげんこつで頬を殴られた。
まだそれ(げんこつ頬殴り)が許される時代だったな。
担任に全員(6人)正座させられ「○○も吸うつもりだったのか?」と一人一人質問された。
当然みんなはノー。
おれが最後に聞かれた。
「吸っていたかもしれません・・。」
その当時のおれはバカがつくほど正直だったな。
いや、学級委員のプライドがそう言わせた?

ちなみに殴られたタケシ、普段は髪の毛下ろしていたのに、修学旅行の集合場所の札駅にリーゼント(のつもり)で現れた。
いきなり不良のつもりかよ・・
カッコ悪かったよ。
どう見てもオールバックの気持ち悪い高校生。
修学旅行の浮かれた雰囲気。
調子にのったんだね。
タケシ、今どうしているかな・・。

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