パーティーはそのままに

中2の春休み、すなわち中3になるちょっと前の話だ。
小学4年から6年までおなじクラスだったTくんから突然葉書が届いた。
なんと、旭山記念会館でライブをするという葉書だった。
バンド名はTHE COCKS。
凄い名前だ・・。
おれは学生帽と黒の学生コートで出かけたよ。

COCKSはビートルズコピーバンドだった。
感心したのが、楽器をそれっぽくしていたことだ。
グレコのVB(ヘフナーコピー)、同じくグレコのRG(リッケン480コピー　←　ベース4003のギターバージョン)、グレコのSA(335コピー)。
SAはカジノかカントリージェントルマンの代わりだったのだろう。
当時、本物は50万近くしたと思う。
とにかく輸入楽器が高かった時代だ。
現在も本物は高いけど、昔の価格の半分くらいじゃあないかな。

ギターMくんがロールオーバーのイントロをやり直した。
ユーリアリー、サンキューガール、覚えているのはそのくらいかな・・。
当時のおれは、まだまだビートルズの知らない曲がたくさんあったから。

ライブ会場は普通の公民館みたいなところ。
楽器は全て持ち込み。
あとで聞いた話だが、全部リアカーで運んだって言っていたよ。
演奏後は、折りたたみの長テーブル出して、お菓子食べたりジュース飲んだり。
飲酒は無かったと記憶しているが、喫煙はあったと思う。
もうとっくに時効だから問題なしだ。

COCKSのTくんとMくんはおれの通っていた啓明中学校の同期。
3年の時、いきさつは不明だが、その2人が視聴覚教室でベースとピアノだけでユアマザーを3年全クラスの前で披露した。
当時のおれがユアマザーを知っていたかどうかはっきりしないが、とにかくカッコ良かったな。